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「下山事件~暗殺者たちの夏」詳伝社。H27.6.30初版本
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一昨年(H27年)読んだ本の中で3番目に良かった本です。作者は、柴田哲孝。既に下山事件は松本清張により描かれていますが、作者独自の視点と犯人との関係性により描いた一種のライフワークとも呼べるべき小説(登場人物は実名)です。時の下山国鉄総裁がいかに誘拐されるかが焦点となり、克明に描かれているだけではなく、それが不安(サスペンス)を呼び、その後の展開(検察庁と警察での異なる捜査。戦後の混乱期の左翼運動。戦中から続くある機関の存在等)につながる分けです。ドキュメンタリータッチで、非常に面白い作品で一読に値します。あくまで古書であり、若干のすれ等がありますが比較的きれいな方です。また本文には二箇所誤植があることを指摘しておきます。(付箋)
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